それぞれの地方に、「夏の訪れを告げる」行事があり、「夏の風物詩」と言われる事物がある。祭や花火大会が、その分かりやすい例だろう。
京都の祗園祭や隅田川の花火大会などが、すぐに頭に浮かぶ。福岡だったら「山笠」である。フィナーレを飾る「追い山」が行われるのは、7月15日の早朝5:00前。今年はたまたま土曜日なので、さぞかし賑わうことだろう。
30年ほど前、一度だけ生で観たことがある。当時の同僚と午前2時に待ち合わせして、迫力に圧倒された。喫茶店に締め込み姿の男衆が、大勢いて和やかにコーヒーを飲んだりしている様子にも驚いたものだ。今日も通勤のバスの中から、街のど真ん中を法被に締め込み姿のおじさんが、自転車で疾走しているのを何度も見た。梅雨明け間近、福岡に夏が来る。