ランニングと海が

海まで走って一休み。帰りも走るつもりが、気が変わってのんびり歩く。そんな日々も気づけばかれこれ30年近く。還暦を過ぎて、定年退職と転職さらには離婚と身辺には大きな変化がありました。新しい仕事にもようやくなじんで来たところです。単身生活にもすっかり慣れて、行動範囲を広げつつあるgayの身辺雑記。

海恋し

与謝野晶子の一首

海恋し 潮の遠鳴り 数えては
乙女となりし 父母の家

好きな歌の一つ。こんな歌が詠めたら良いなぁと思って、あれこれ真似してみる。自分に置き換えてみたり、全く違う境遇の人物を設定して、山奥の村で育った少年になってみたり…。

海遥か あぜ道に立ち 空眺む
少年の日よ 父母の里

案外あっけなく終了してしまった、「在宅勤務」の日々。拡大解釈も甚だしかったと我ながら思うが、仕事の一環として短歌を詠んだり、英語を勉強したり、本を読んだり。在職中にこんな時間を持つことができるとは、夢にも思わなかった。近い将来、どんな風に毎日過ごして行くのか、シミュレーションしたともいえる。

文字通り、朝飯前に走ってそれから上に書いたようなことをしていたら、それで充足していた。
退職して、それが現実になったらシミュレーションとは違うのだろうが、良い経験になった。
「宣言」が解除され、昨年までとは全く違う6・7月を迎えることになるのは、全人類に共通していると思えば、案外楽しみでもある。

充足していたと書いておきながら、思い直して補足というか、蛇足。2ヶ月以上外で(店で)飲んでいない。オンライン飲みは経験して、良さも実感した。あとは、気の合う友人や同僚たちと飲んだら良い、まだ見ぬどなたかと「リアル」となればまさに「新しい生活様式」だ。