ランニングと海が

海まで走って一休み。帰りも走るつもりが、気が変わってのんびり歩く。そんな日々も気づけば二十数年。50代も半ばを過ぎ、仕事や家庭生活にどういう幕引きをするか、試行錯誤中の既婚gayの身辺雑記。

「サザエさん」再び

サザエさん」にまつわることを書いた半月ほど前の記事を、思いがけず沢山の方が読んで下さったので、感謝を込めて補足を。

サザエさん」を見なくなったと書いたが、より正確には「見る時間がなくなった」と「あまり見たいと思わなくなった」の両方だ。

田舎の農村で、農家ではない工場勤務の両親の元で育った私は、ある時期まで「サザエさん一家に屈折した憧れを抱いていた。ストレートに良いなぁと思い、そう表現すれば可愛いげもあろうが、そんなに単純なものではない。

電車で都心のオフィスに出勤する、波平とマスオ。何故か学校の成績が悪いカツオ。そのカツオに対する好意を誰憚ることなく表現する花沢さん。

何もかもが、自分とは違っていた。もちろん、作り話だし、変に「保守」的だし、押し付けがましいところもあるとは思っていたが、カツオの境遇には嫉妬した。

私達の世代で、色んな意味で無理をしてでも上京して大学に入った人は多いのだが、カツオ(の境遇)に嫉妬したっていう話は聞いたことがない。

時が流れて、たまたま親になり二人の我が子も、それぞれ親元を離れたところで大学卒業まで過ごした。「アパートで今ごろ『サザエさん』を見ているのかなぁ」と思ったこともあった。
職場で、ひどく行き詰まり日曜日の夕方が嫌でたまらなかった時期もあった。

サザエさん」に対する見方や接し方が変化したのは、当然のことだが、今痛感するのは、アニメには制作意図というものが色濃く投影されるということ。知らず知らずのうちに刷り込まれてしまうものがあるということ。視聴率が落ちているとも聞くが、さもありなん・・・。

若干の懐かしさはあるものの、「サザエさん」からは卒業する時が来たと思っている。