音楽の素養がまったくないことは、何度か書いている。カラオケは仲の良い人達の、上手に唄う姿を見るのが好き、楽器は何も弾けないという感じ。
その一方で、心に残る曲の歌詞は鮮明に記憶している。
「花嫁」という曲がある。
「何もかも捨てた花嫁♪」とか「帰れない何があっても 心に誓うの♪」とか、今の若い人の感覚とは随分異なるだろうし、初めて耳にした時に小学生だった私にとっても、「何か凄い歌詞だな」「まるっきり演歌じゃん」という印象ではあった。
それでも、歌詞が一つの世界をきちんと表現していることは、子ども心にも理解できた。
40年以上前のたくさんの人の共感を呼び、大ヒットした。このところ、しばしば私の頭の中に浮かんでくる歌詞である。
文化の日に、娘が花嫁になった。