ランニングと海が

海まで走って一休み。帰りも走るつもりが、気が変わってのんびり歩く。そんな日々も気づけばかれこれ30年近く。還暦を過ぎて、定年退職と転職さらには離婚と身辺には大きな変化がありました。新しい仕事にもようやくなじんで来たところです。単身生活にもすっかり慣れて、行動範囲を広げつつあるgayの身辺雑記。

「仮面の告白」

三島由紀夫である。
色々な評価があるとは言え、文壇における地位をこの作品によって確立したとする捉え方が一般的であるようだ。主人公がほぼ作家自身であるいわゆる「私小説」とは一線を画したところが高く評価されている。大昔、読んだ時には主人公に感情移入することが難しかったという印象だけが残った。

今改めて、初めて読んだ時のことを思い返してみると、感情移入できないということではなく、それをしてはいけないと、ブレーキをかけた自分がいたのではないかと考えている。

マセた子どもだった私は、年齢不相応の小説を読むのが好きだった。さらに言えば、小説を読むこと自体が「背伸びすること」であり、カッコ良いことだと思っていた。もの心ついてからおよそ50年、やっと落ち着いて本を読むことができるようになった。不思議なもので、新しい作家に出会う機会が増えている。折角始めたブログなので、私のオススメの小説についても書いて行くことにしよう。
果たしてこの作品が、オススメかというと違う気もするがインパクトはあるので、このまま記事にしよう。

三連休だった

タイトルに違和感を覚えた方も多いのではなかろうか。何度か書いているが、交代制の勤務ではなくて、職場全体が土日に働いて月火を休むというスタイルのところに異動して2年が経過した。

月に一度か二度ある、土日の休みは非常に嬉しく感じる。今回は土曜だけ勤務して、日曜から今日まで休みだったので、やりたいこと・やろうと思っていたことを概ねやった。満足度はかなり高い。

8月の最終日曜日に、北海道マラソンがある。初めて出場することにしたので、真面目に練習している。少しずつコースや走る時間帯を変えて、この三連休で60キロ余り走った。九州在住の私は、とある川沿いから海まで出て、観光名所を横目に大きな公園を何周かするというのが、通常の練習である。

最近のランニングブームで、走る人が増えて、そのいでたちもとてもカラフルで、洗練されたものになった。変わり者扱いされていた、10年ほど前が嘘のようだ。
私はタイツやスパッツを着用するが、そのこと自体が奇異な目で見られていたのも、今となっては笑い話かもしれない。

「初恋」or 「踊り子」

タイトルでピンと来る人がどれだけいるか、見当がつかない。
懐かしい歌シリーズの第三段、どちらも村下幸蔵の曲で沢山の人がカバーもしている。

私は音楽の素養が皆無で、楽器も出来ないしカラオケも残念なレベルである。キーを変えるという概念が、分からないということを他の人に理解してもらえない。
にも拘らず、このブログでも昔の曲のことを書いているのが不思議と言えば不思議。歌詞が気に入って、曲調が短調のものは何故かすんなり覚えられるので、人前では歌わないけれど、鼻歌でフルコーラス行けたりする。

私は「踊り子」派で、昨日の「幼なじみ55歳男子会」では論争になった。二人が「初恋」を推すので、形勢は不利だったが「踊り子」の良さを熱く語っているうちに、あっという間にお開きの時間になった。もちろん他の話題も山盛りで、時間が足りなくなった訳だが、それにしても「どうでもいい」内容に過ぎる。正に、いい歳をして・・・というやつだ。

しかし、私はそういう時間がかけがえのないものだと思っている。他の二人がどう感じたかは分からない。この集まりが再び開かれることを、切に祈る。

幼なじみ

四月から、職場での担当が変わったので外に出ることも多くなった。直行することもあるが、半分以上は一旦出勤してから出掛けて、直帰するパターン。

明日も昼前に出て、電車で小一時間ほどのところへ行き、会合に参加して情報収集をする。少しずつ要領がつかめて来たと実感する。

その後のお楽しみは、幼なじみと三人で飲むこと。50代も半ばの男三人には、「幼なじみ」という表現は似つかわしくないが、他にしっくりする言葉も見つからない。

一人は保育園から中学校まで10年間同じクラスだった。物心ついた時から近くにいて、自然に友達になっていた。自我が芽生えてからはお互いに選んだ間柄だろう。
もう一人は中学校に入学して、初めて出会った。小学校にはいなかったタイプだと感じたのを、今でも覚えている。もう少しこいつと関わっていたいと思ったので、同じ高校に進学することにした。
前者とはかれこれ50年、後者とも40年以上、知り合ってから時間が経過した。社会人になってからも頻繁に会っていた時期もあれば、何年も会わずにいた時期もある。明日、三人で顔を合わせるのは二十年ぶりくらいではないか。
同じ職業についていることも、たまたまというよりは、さもありなんということだろう。楽しみだ。

セクハラだったかもしれない

先日の男子会、楽しかったと書いたのは本当のことで、また次の機会を楽しみにしているのだけれど、ふと考えてみた。

話題というか、「ネタ」にされた職場の女子がこのブログを読んだら、どう思うだろうか。笑い話で済ませてくれたらそれまでだけれど、違う反応もないとは限らない。

また、参加メンバーの中にも実はイヤな思いをしていた人がいる可能性もゼロではない。

私は55歳の既婚者で、子どもが二人とも成人している。結婚したのも、子どもが産まれて元気に育ち学校を卒業して就職したのも、すべて運良くそうなっただけのことである。

異性との付き合いが苦手だったり、性の志向が同性に向かう人だったり、性同一性障害(変な表現!)という括りになる方の存在が、徐々に社会的にも認知されるようになったのは良いことだと思う。

親しい友人達や気の合う職場の仲間達と、飲んで楽しむ時でも、やっぱりセクハラはだめだ。
あと何年、何十年飲んで楽しめるか分からないけれど、誰に聞かれても恥ずかしくない話題で盛り上がれる自分、仲間達でありたい。

男子会

昨夜は職場の同僚達と5人で、飲んだ。いつものメンバーに、新しい一人が加わり大変な盛り上がり。話題は尽きないが、中心はやはり「どんな人が良いか」「結婚の是非」「もし〇〇さんとめぐりあったら」etc. の下らないこと。
25歳の未婚が格好の標的となり、職場の色んな「女子」を品定め。
私が、「源氏物語の雨夜の品定めも真っ青だ・・」と言ったら、4者4様の反応があって面白かった。

二次会が終わったのが、2時半近かったのだが今朝の目覚めは爽やかだった。この後、ゆったりペースで走ってこよう。

職場の付き合い

日曜日の朝、いつもの通勤バスに乗る。毎回感じることだが、道が混んでいないのと乗客が少ないのとでどこかに出掛けているような気分になる。もっとも、平日でもバスの乗車時間は正味25分ぐらいだし、ほとんど座れるので、東京などの通勤事情を考えると、非常に恵まれているわけだが。

先日もちょっと書いたが、今の職場に異動して二年余り経過した。転職したわけではないが、それに近いぐらいの変化があった。何と言っても、土日に勤務して、平日に休みがあるということが大きい。二つ目に感じるのは、職場の同僚との付き合い方が変わったなということ。

年代の異なる(何と一人は娘と同学年!)数人と、色んなことを話して、自分の知らなかった世界に触れるのは、とても楽しいことだし刺激的だ。もともと末っ子で、年長の人に良くしてもらい、それにどっぷり甘えるという、とんでもないタイプだったが、今親しくしているメンバーでは、最年長なので少しはそれらしく振る舞わなければならない。

今夜は、仕事の後でそのメンバーでの飲み会。誰がどんな話しをするか、楽しみ。