佐藤多佳子さんの出世作。本屋大賞の受賞作でもある。息子が高校生だった頃に、その時の若い同僚が貸してくれたのが、きっかけで出会った。親子で(家族揃って)夢中になって読んで、感想を語り合ったりしたのも、記憶に残っている。同僚に返してすぐに、買い求めて何度か読んだ。
大学生になる時に、引っ越しの荷造りが一向に進まなかった息子が「やっぱりこれは。」と言いながらバッグに入れたのも、忘れられない思い出である。それから早くも四年の月日が流れた。
今でも息子にとって、大切な作品の一つになっているはずだ。
我が家用に、改めて買い求めたものが文庫本で一揃いある。先日、新作の書評を新聞で読む機会があった。近影というのか、大きく写真も掲載されていた。近いうちに読んでみよう。